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Have a Stroll ①


ライブDVDの発売日なのに、そのことはいつか。
ほかでいっぱい書いてあるから、急いで書くことも無い。


Have a Stroll」のこと。

この曲の歌詞の秀逸さを論じるファンや音楽関係者に、
なかなかお目に掛かれない。だから、自分でここに書こう。

テレビ・ラジオで流れる、ランキングに乗るような「はやり歌」
しか聴く機会はないけれど、そんな歌のほとんどの歌詞は、
ちまちました内省部分の、誰もがどこかで共感しちゃうような、
こころの琴線にちょっとだけ触れるように、優しく安易なことば
たちを、まるでコード進行のように並べ替えて出来ている。

[会いたい] [切ない] [そばにいて] [永遠に] [見つめて]
[傷ついて] [言葉に出来ない] [歩き出そう] [君のために]
[めぐりあった奇跡] [君を忘れない] [なにも怖くない]
[強くなれる] [信じてる] [ありのままで」 ・・・・・・

少し思いつくだけでも、そのままなんかの曲の歌詞になる。
多くの歌は、そんな軽い言葉の並べ替えで出来ている。
骨太で力強いロックでさえ、歌詞だけはやわらかい。



~ソーダ水の中を貨物船がとおる~ 
( 荒井由実 / 海が見える午後 )

たったこれだけで、終わった夏の恋のせつなさが・・・。


~17歳からは一緒に火をつけたのは昨日のことのように~
( 風 / 22才の別れ )

この一行だけで、楽しかった時間を走馬灯のように巡らせる。


~チューリップのアップリケついたスカート持ってきて
  お父ちゃんも時々 こうてくれはるけど
   うちやっぱり お母ちゃんにこうてほしい ~
( 岡林信康 / チューリップのアップリケ )

最も衝撃を受けた詞のひとつ。
ちぃっちゃな女の子のことばだけで世の不条理さを鋭くえぐる。



例えの歌詞が大昔過ぎて笑われそうだけど(昔のしか知らない)
有名すぎるこんな歌詞たちは確かな情景を描いている。

聴く人たちにそんな経験はないだろうけど、頭の中やこころの
中でだれもが鮮明に想像出来る。だからみな共感してしまう。


[会いたい] とか [切ない] は、欲望と感情をそのまま表した
だけのことば。そのまま使えばわかり易いが、心象や心情は
伝わり難い。

なぜ [会いたい] のか、どうして [切ない] のか。

聴く人が風景や情景を思い描き、その絵の中で [会いたい] や、
[切ない] を共感する。作詞ってそんな表現方法だと思っている。


当然、ストレートなことばで感情を揺さぶる作詞もあるだろう。
[好きだ] や [愛している] のような、もろ感情の羅列・連続は
それなりの説得力があり、すぐにこころを説得もできる。


~悲しくて悲しくて とてもやりきれない
  このもえたぎる苦しさは 明日もつづくのか~
( サトウハチロー作詞 / 悲しくてやりきれない )

この名曲はとても感情を揺さぶる。感情の発露だけの詞でもことば
の使い方しだいで、悲しさを幾重にも深くする。
[会いたい] [切ない] だけでも、きっと深い詞にはなる。


おっと、「Have a Stroll」のことだった。
前置きが思いのほか長くなってしまった。

Have a Strollの②」で書こう。



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Date: 2012.08.01 Category: Perfume  Comments (0) Trackbacks (0)

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