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馬が倒れた。


3回目の「馬」の話題を。

落馬やレース中の故障などは、競馬場の観覧席からも分かることがありますが、レース前やレース後
にも、観覧席から見えないアクシデントが多々起きています。

そんな中、なかなかお目に懸かれないアクシデントがありました。
競走馬が、レース後にフイに倒れてしまったのです。ほんと唐突に。

その馬は、第1レース3才限定レースに出走し4着に入着した牝馬です。
レース自体は出走馬全10頭が無事走り終え、厩務員たちに引かれて順次戻って行きます。
しばしの間、いつもの見慣れたレース後のあたふたとした時間が過ぎてゆきます・・・。

と思っていると、そのうちの一頭が、立ち上がったり首を激しく上下したりと、暴れだします。
担当厩務員が手綱おさえたり、綱を鞭代わりにしたりして、怒ったりなだめたりしますが、、なかなか言う
ことを聞きません。その馬はそのうちに両足を踏ん張って立ち止まり、どんなに引っぱても動こうとしません。

たまたま近くにいた騎手が見るに見かねて、見せムチをしたり声で脅かしたりして、二人係りでなんとか馬道
に誘導します。そして10メートルほど進んだ時、また尻っぱねをして立ち上がり、後ずさりしようとします。
騎手がたまらず手綱を鞭代わりにして、尻にピシッと入れた瞬間・・・。

一瞬空気が止まり、なんの抵抗もなくフワッと静かに、両足を突っ張らせて放るように、真横方向にそのまま
の姿で倒れてしまいました。アッと言うまもなく。

叩いた騎手はもちろん、手綱をとる厩務員も一瞬何が起こったのか、唖然と立ち尽くすだけです。
気がつけば、誰かが「馬が倒れたアーー!」と大声で叫び、周りにいた獣医・調教師・騎手・厩務員・その他の
関係者20人くらいが馬の周りに駆けつけます。

人の場合と同じように、「起きろ~!」「起て~!」「しっかりしろ~!」と倒れた馬を励ます言葉が次々と
掛けられます。(むずがっている子供を叱るような、心配するような、そんな感じの掛け声で)

すると、「水を持って来い!」の調教師の声で、何杯かのバケツリレー。しかし、顔や体に水を何杯かけても
うんもスンもなく微動だにしません。と、見ると胸は上下し、心臓は鼓動している。なんとか動いてくれ。

そうするうちに、獣医さんが舌を持ち、調教師が水を口に含ませたら・・・。 またまた瞬間的に・・・。

アッと思う間もなく、重力を無視するようにすくっと立ち上がり、何事もなかったように厩務員を従えて
なんの異常のない歩様でスタスタ歩き始める。

残された約20人の人間は悠然と歩くその後ろ姿をただ見送り、次には安堵と愛情のこもる罵声と笑い声。
「死んじゃったと思った」「もうダメだと思った」・・・は、のちの騎手と厩務員の感想です。

獣医さんによると、一過性の呼吸過多だったという。
そのまま蘇生しない場合もあるということらしい、まずはよかったよかった。

競走馬は生死を賭けて走っています。
この馬の次走はいつになるだろう。

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Date: 2009.10.16 Category: 競馬  Comments (0) Trackbacks (0)

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